アウンヨガ

ハッピーな心づくりを、ヨガの智慧で。インド政府公認ヨーガセラピーの

困難は成長の糧。太鼓の打撃は強いほど良い音がでる~カルマヨーガより。

カルマヨーガというヨガがあります。
カルマ=クリ(=古代サンスクリット語)「~する」行為や働きを意味します。

カルマヨーガでは「困難は成長の糧」だといいます。
太鼓は打撃を与えると、音がでます。
「困難や不幸な出来事=太鼓の打撃」で、「成長=音」だといいます。

困難が大きい(太鼓への打撃が強い)ほど、大きく成長(良い音が)します。
困難がない(叩かない)と、人は成長(音が)しないのですよ、という話です。

一見、すごく不幸に感じた出来事が、その後その人の成長を加速させるそうです。

 

私事ですが、私もコロナで仕事を半年失いました。
そのつらさはボディーブローのようにジワジワと効きました。
今できる事を精一杯しましたが、悲しく情けなく底なし沼に沈むような苦しさでした。

けれど、この打撃は3つの良いことに気づかせてくれました。
1つは、いつか夫が無職となった時の辛さが分かったこと。

(最初はノンビリできても、半年たてば私と同じ気持ちになりそう)

この苦しさを知らなかったら、私だけが働き、夫が無職でいたら苛立ったかも!?

 

2つめは、働いて対価を頂けることが、ものすごくありがたいこと。
以前の仕事で一人のお客様から頂いた1,000円の有り難さにチョット泣きました。

 

3つめは、廃業した人の痛みを自分事に感じられること。
同じ悲しみを知っている人に同情された時、分かってもらえて嬉しかったから。

 

困難なければ、成長なし。

不幸は一見不幸に見えるけど、そうじゃない。

不幸は成長のための打撃。カルマヨガはそう教えてくれています。

 

瞑想法:アインシュタインでさえ脳の3%しか使ってないという…。脳の力は膨大。脳の力に目覚め、神様的な徳を積む方法が、瞑想法。

さらに上の瞑想法。これは禅問答のような問題の解決法も含め、目をとじて沈思し、
ひいては自分の意識を拡げていく作業でもあります:。これにより超能力のようなものに目覚める人もいたようです。人の脳力は膨大で、アインシュタインでさえ脳の3%しか使っていない
といわれます。その脳力の開発法でもあったのではないでしょうか。
そうした力を得たのがブッダイエス・キリストといわれます。

後世の弟子たちの文献によると、彼らは流派は違っても、ヨガを行じていたそうです。
このように解脱すると、野生動物だった獣に近い人間から、どんどん神様的になっていきます。

ヨガの流派は数多ありますが、マザー・テレサガンジーキング牧師などはカルマヨガ(行為のヨガ)、バクティヨガ(愛のヨガ)の象徴的な人物です。
流派は、激しい火の呼吸でトランス状態を作り出すクンダリーニヨガ、経典で生活の行動規範を課すアシュタンガヨガなど様々です。

私はインドにも行ったことがないエセ・自称プチヨガ行者です。
でもヨガは山中にこもらないとできないものではなく、日々の生活の中で行じることが
できるとカルマ・ヨガ(行為のヨガ)は教えています。カルマとは古代サンスクリット語でクリ(~する)が語源で、行為とか働きの意味です。
行者になって山中にこもらなくても、主婦として家族のために働くこともカルマ、
外で働いてその糧で家族を養う人(家住者という)もカルマをしていることになります。
家族のために働いていない人も、何かの行為をすることがカルマです。
ヨガをするように生きる、と私は思っています。

ヨガの語源はユッシュ(結びつける)です。少しずつ神様的になれるように、神様と人間を
結びつけること。ヨガの流派も、増加するポーズも、経典も後世の人が作ったもの。

インダス文明象形文字は4000年前に生まれたといわれますが、大昔のヨガは、口伝でした。たき火の周りに集まった人々に行者が話しをするというスタイルで、村の長老が日本昔話をいろり端で子どもたちにしていたような感じです。

誰にも分かりやすい、やさしい言葉で、物語として訓話を聞かせていました。それが後に
経典になり、さまざまな神様の像がつくられ、祭壇に祭られるようになっていきます。

ヨガのおおもとは、自分の心をコントロールして、人格を高めていくことです。
ポーズ、呼吸、瞑想(思考)を使って、心のコントロール法を学ぶこと。

怒り、悲しみ、悔しさ、恐れ、不安、憎しみ、興奮をコントロールすること。
ロボットみたいに感情をなくせ、というのではなく、
怒りが起きても数時間~数分で収まるようにする、ということです。

 

 

災害時の自宅避難でのトイレを快適にする方法!犬・猫・お年頃の娘・年配の方がいるご家庭は、これで安心♪

最近、三浦半島で原因不明のゴムの焼ける匂いがしているそうです。地震前に岩盤が
すれあうとき、その匂いがするそうで、阪神大震災でもあったそうです。
あと小さな地震がありえないほど頻発していて、予兆かもしれないそうです。

地震がおこらなくても、昨年のような台風での停電などでも役立つでしょうから、
緊急時の手作りトイレセットを家においておくと安心できます。
避難所はコロナ感染のリスクもあるので、自宅が壊れていなければ
在宅避難の方が安全かもしれないですよね。その場合はトイレの確保が重要です。
特にマンションの上階に住む方は、多めの用意があると安心です。

【 緊急時の手作りトイレセット 】
1.大型犬用のトイレシート(生理用品・介護オムツ・猫トイレ用砂もOK)
2.45Lごみ袋
3.手提げポリ袋

【 手作りトイレのつくりかた説明 】
地震がおきたら、トイレの水は流してはいけないそうです。
流すと害虫の侵入を防いでいた溜め水がなくなり、そこから害虫がはいるからです。


①トイレの便座の上から、45リットルの大きいゴミ袋を1枚すっぽり覆うように
かける。
②便座の中に平らな段ボール紙や下敷きなどを敷く。(便が平らに安定する)
③その上から更に45リットルゴミ袋をもう一度すっぽり覆うようにかける。
④便座の中に大きめの手提げポリ袋をセットし、その中に犬トイレシートを敷く。
⑤手提げポリ袋の中に用を足す。

 その手提げポリ袋の口をしっかり結び、廃棄する。

犬トイレシートは軽く、薄く、尿をよく吸いこみ、廃棄しやすくなります。

※ウチは娘用の生理用品で代用します。どうせ使う物ですし、腐らないので、

大量に買って保管しています。

保管場所はトイレの便器の左右のスペースにビニール袋に入れて積み上げ、
その上から見えないように白いバスタオルで覆っています。トイレ空間が白のイメージ
なので、違和感なく溶け込み、おしゃれ感を保てます。
トイレ空間のカラーと同色のタオルや布で覆えば、違和感がありません。

コロナの自粛期間中、生理用品が売り切れて焦ったので、商品が戻ってから
生理用品を毎回の買い物で少しずつ買いためていました。大人買いすると他の人が
困るので、少しずつ。大量にある時は5分の1までは買ってよいことにし、
ごく少量しか在庫がないときは必ず1、2個は、他の方のために残しておきました。

私の実家では、母が大腿骨骨折で入院した時に紙オムツをしていたため、
紙オムツをストックしていますから、それで代用できると思います。
猫を飼っている家は、猫のトイレ砂を同様にして人間用に代用できます。

◆コープさんの「めっちゃ長いトイレットペーパー」はすごく長いので、
男1,女2の3人家族なら1ロールで1週間近くもちます。
つまりロール数を少なくコンパクトに収納できて便利。
買い出しも回数を減らせてとても楽。

コロナ自粛中や震災、台風停電中など、災害時は長いトイレットペーパーが
沢山ストックされているとすごく安心です。

でも紙質が硬いので、これでお尻を拭くと皮膚が擦れて
肛門様に小さな傷ができて痛くなる恐れがあります。

でも大丈夫!ワセリンを少量、肛門様に塗れば、痛みがなくなります。
毎晩寝る前にも塗っておくと、朝には擦れる痛みがけろりと治ります。
この方法は婦人科の医師の伝授ですので安心してください。副作用もありません。
(当ブログの他記事参照)

毎日朝夕うすく塗っておけば、安心して災害時も硬いトイレットペーパーを

使い続けられます。

またワセリンは頭皮から爪まで全身に使えます。
ある有名なホストさんは、金髪の髪の整髪剤として、ワセリンを塗っていると
話していました。

呼吸法で寿命をのばせるって知っていましたか?

呼吸で寿命を長持ちできる呼吸のスゴさを知ってください!

呼吸法は、心をコントロールするため、暑いインドで体を冷やすためなどに

考え出されてました。呼吸は自律神経が半分コントロールしているお陰で、

勝手に呼吸してくれて自然に生きることができます。

 

もし毎呼吸を自分で自発呼吸しなくてはならなくなったら、
一秒も気を許せなくなるでしょう。ずっと呼吸に意識を向け続けなくては

ならないなんて苦しいですよね。

 

でもその自発呼吸によって、自律神経の交感神経(緊張)と

副交感神経(弛緩)をコントロールできます。

吸う息は緊張する交感神経、吐く息はリラックスする副交感神経が

優位になります。

 

それを知ってか知らずか、インダス文明の人々は猛獣に対して

吐く息を長くして心を落ち着けて理性的に対峙しました。

 

パニックになって後ろ姿を見せて逃げれば、獣は本能で

襲いかかるからです。山中で獰猛なヒグマに会ったら、

後ろ姿を見せずに敵意はないよと穏やかに話しかけながら

ソロリソロリと後ろに下がっていくのが正解だそうですね。

死ぬマネも×です。餌になります。

 

現代では人々は都市で身を寄せ合っているお陰で

数で自分達を野生動物から守っているのですが、

そんな野生の本能をすっかり忘れてしまった私たちは、

呼吸の仕方も忘れてしまっています。

 

呼吸がコントロールできるようになると、過呼吸になる

パニック障害や、頭に血が上りすぎる高血圧症、

心臓がバクバク波打つ動悸や息切れを起こす心臓疾患、

ストレスが原因の糖尿病…などを発症させずに済みます。

 

呼吸は心臓と連動していて、呼吸を遅くゆっくりすると

拍動もゆっくり脈打つからです。


すべての動物の一生の心拍数は大体決まっているそうです。

人は23億回だと言われます。1分間脈を測り、その数で割れば、

寿命(分)が分かるそうです。心拍数60回で約73年、80回で約55年。

 

心拍が速いと、それだけ心臓の血液を送り出すポンプを

猛烈な速さで動かし続けていることになるので、劣化が進み

寿命が短くなるそうです。


でも呼吸で心臓をコントロールして寿命を延ばせるのです。

インダスの人々はこの呼吸をコントロールする訓練を行っていたとされます。

ヨガの呼吸法はポーズ(アーサナ)よりも上に位置づけられています。

これで安心!腐りやすい、お腹をこわしやすい「梅雨」の時期の食べかたを変えれば、夏を元気に迎え撃てる!

梅雨は春から夏への季節の変わり目です。
自然の生き物の一種である人間の生理も、変わり目です。

この時期は穀類中心の食事にすると、体を中庸に保て、
体調を崩しにくくなります。

 

また乾物が最適。お日さまの陽エネルギーをとれます。
梅雨というジメジメした陰の時期に最高です。

切り干し大根、車麩、高野豆腐、ごま、豆、海藻類など。

 

梅雨は旬野菜や根菜類が少ないこの時期にありがたい、
ビタミン、ミネラル、食物繊維を乾物から摂取できます。

 

ここで豆の加工食品で良質のタンパク質をとっておくと、
熱い夏に対抗できる元気ができるそうです。

 

梅雨は食品庫の保存食品を一掃してください。
乾物や海藻は、梅雨の湿気と夏の熱気のダブルパンチで
品質が劣化するからです。

 

梅雨は晴れると暑く、朝晩や雨つづきは冷えます。
その寒暖差で汗をかいた後に冷えてしまい、体温調節や発汗作用が
うまく働かずに、カゼやお腹をこわすことが多いです。

 

そんなときのオススメは、梅干し。

梅雨は「梅」の雨と書きます。

黴雨に梅を食せばよい、という昔の人の知恵が感じられますね!

梅干しは一日の難のがれ、もよく言われます。

 

梅干しのクエン酸や殺菌成分は、食中毒がこわいこの時期の
お腹の調子を良くします。

梅肉をまぜた梅ご飯、野菜の梅あえ、梅サラダ、
いわしやゴボウの梅煮などの梅酢料理。

 

食欲がわき、元気がでて、お腹の調子を良くします。

梅雨が完全に明けきるまでは、夏野菜には火を通します。
油断するとお腹が夏野菜で冷えてしまい、お腹をこわしますから。

 

梅干しは種の中の仁(じん)も食べられます。これの効能が素晴らしい。

私はカゼの初期はこの仁を10粒食べます。

梅干しの味がかすかに香る、ナッツという食感。美味しいです。

 

あとオススメは、梅ドリンク。青梅に氷砂糖を入れ待つだけ。

炭酸水で割って、梅スカッシュ!ぷはーっと声がでそう♪

お酒好きな方は梅酒でどうぞ♪

 

青梅は生で食すと毒があるので、食べられないそうです。

これを干せば体に良くなるとか、砂糖で漬ければ食べられるとか

考えついた昔の人の知恵はすごいですね。

 

飢餓が当然だった時代に、目の前のものをどうにかして

食べて生き延びてやろうとした先人に感謝です(^o^)。

 

お腹がゆるい。下痢の食養生!

今朝、娘がお手洗いから出てきて、お腹がゆるいと言いました。
そこで!食養生。リンゴと人参のすりおろし。

娘「リンゴってお腹ゆるくなりそうなんだけど」

私「いやいや、リンゴのペクチンが腸の善玉菌を元気にして、
  下痢菌をやっつけてくれるんだよ~。」

私「それにね、リンゴは寒い北の方で採れるでしょ。だから体を
  暖める果物なの。逆にミカンは南の方で採れるでしょ?

  だからミカンは体を冷やす効果があるんだよ。
  でもそのミカンを温めると、今度は体を温める効果がでるの。

  ミカンを皮ごとを黒くなるまでトースターとかで焼くと
  中身がアツアツになって甘みも増して、体をすごく温めるの。
  その皮は中国では陳皮って言われてカゼ薬になるよ。
  私もカゼ引いたら、すぐミカン焼くしね。」

娘「人参まで入れなくても…」
私「いやいや、人参は下半身を温める効果があるの。
  土の中に埋まって育つでしょう?
  そういう野菜…大根とかネギとかは、体を温めるよ。

  人参は体のクスリだよ。ガンにも凄くいい。

  抗がん剤のような効果があるってよ。」

娘「え~嘘っぽい」

私「嘘じゃないよお。体を温めるってのは、中国の医学だよ。

  中医学! 食べ物はね~、体のクスリなんだよ」


夫「そうだ。父さんも毎朝、このすりおろしを

  『修行』だと思って食べてる。」
私「………」(えっひどっ!…そんな風に思って食べてたの?!)

娘は人参だけ残して、リンゴを食べました。(こにゃろ~)

今日も母の愛は空回り。

怒らない心をつくる心のコントロール法

私がヨガの学校で教わった、怒らない心を作る心のコントロール法。

まずはヨガ学校で心の扱い方について学びました。

ヨガの成り立ちから始まって…

順々に話しを聞いていたら、そのうちにその考え方に感化され、

怒る回数が減っていきました。

 

先生には毎月、怒ったら、その数を記録しておくように言われました。

今月は何回、翌月は何回…と。

活発な小さな子ども2人の子育て真っ最中で怒らない日はない

くらい、毎日怒っていました。

 

あるとき気づいたのは、怒る自分に煽られてもっと腹が立ってくることでした。

あれ?私、怒っている自分に煽られてもっと怒りが増してる?

火がついたたき火に灯油を注いでいるかのように、

もっと怒れ、もっと怒れ…と。そこまでいくと八つ当たりでしかありませんでした。

 

私はそんなに立派か?ノー。子どもだけが悪い?ノー。夫だけが悪い?ノー。

自分の怒りに油を注がないようにしました。

怒っても、スッと火を消す。ちょっと怒りそうになったら、すかさず鎮火。

 

もおーッと怒りそうになったら、待て待て待て、と自分を落ち着かせる。

本当に腹の底から怒りが吹き出したときって、

頭がカーッときますよね。

本当に「カーッ」という言葉がピッタリなほど、

マグマが吹き出すように熱い塊が自分の中から頭にむけて

突き抜けていくかのよう。

 

その時の頭の状態は、きっと超高血圧だと思います。

頭の血管が切れるような。血管がパンパンに膨れ上がって

いまにもちぎれ飛びそう。

そんな状態を保持していたら、どんなに普段は低血圧の

人でも血管が切れるんじゃないでしょうか。

 

怒り心頭に発すと言いますね。

頭にきた、とも言います。

脳卒中を起こしかねない怒りです。

 

まずい、と思いすぐにクールダウンさせなければ、と

思うようになってからは、できる限り怒りの感情を

鎮めて、良い考えに変えます。

 

自分で割った卵を落として床がぬるぬるだらけ…!

すごくイライラする光景です。

そんな時でも、即座に、瞬時に

「そか。床をきれいに拭くから、

床掃除ができて良かったじゃない」

と思いつきます。

するとついでに床がキレイにできて良かった~

と思います。

 

むりやり、○○になるから良かった、と変えます。

いっけん、不幸に思えることでも、きっと

良い面を見いだせると思います。

今日明日単位ではなく、もっと長い目で見ることもできます。

 

昨年、母が2月に骨折して1ヶ月入院しました。

3回、飛行機で通い、介護保険の手続きやベッドの用意、

階段の手すりの増設、弁当宅配の手配などなど、

様々なことをし疲れ切りました。その時は

父の八つ当たりを受けて、心が真っ黒になりました。

 

でも今思えば、昨年で良かった。

今年ならコロナの影響でもっと大変だったはず。

1年経たないと、同じ骨折するのなら、

昨年で良かった、とは思えなかったはず。

 

だから今は分からないけれど、きっと後々になって

この出来事は「ああ、あの時で良かった」と思えるようになって

いるのかもしれないのです。

 

あのとき階段に新たな手すりなど要らないと言う父に腹を立て

ストレスに思いながらも根気強く何度も説き、

手すりをつけさせてもらったら、今度は父の

パーキンソン病が分かり、手すりのお陰で助かったと

3ヶ月後にお礼を言われました。

 

知人は2回離婚し、3回結婚しました。

2回めの離婚後はきっとすごく辛かったでしょう。

でも、3回目がありました。後からでないと分からないことってあります。

その時だけを見ないで、もっと大局で見ることを示唆したことわざが

あります。

「万事塞翁が馬」

 

塞翁が馬は中国故事です。

「昔、辺境(塞翁)の地に暮らす占い師のおじいさんの家の馬が逃げてしまった。

村人は気の毒がったが、おじいさんは「いいや、別に」と意に介して

いない様子。ところが馬が野生馬を連れて帰ってきた。村人は

「じいさん、ついてるなあ」と言ったが、おじいさんはまたも

意に介していない様子。そしておじいさんの息子がその野生馬に乗って

落馬して足を骨折した。村人達は「かわいそうにな」と言うが、

おじいさんは「いや、別に。」と気にしていなさそう。

 

そのうち戦争が始まり、村から若者が徴兵された。しかしおじいさんの

息子は骨折していたので徴兵を免れた。村人たちは「良かったなあ」と言うが

おじいさんはいつも通り。」

 

このおじいさんは常に大喜びもしなければ、すごく悲しんだり

ものすごく怒ったり、激しく落胆もしません。

 

ちょっとこれは極端な例え話の物語ですが、

感情を表すのは良いけれど、その感情による緊張状態を持ち続けると

過緊張状態となり、血液を汚します。

 

血液が汚れると体も汚れます。だから平安ではない、感情の浮き沈みは

極力最小の振れ幅にはやく戻した方がいいのです。

 

それには考え方の転換が一番。

何があっても、物事には表裏があるので、良い面を見ようと思えば

必ず見つかります。思い切った発想の転換をしてみるのです。

むりやりにでも。最初はムリヤリでも、段々と本当にそう思えてきます。

 

もちろん病の宣告を受けたなど、ショックを受けたときは

そんなことはできません。そうした大きなショックは心理学的な

心の変化と時間の経過に身を委ねます。

 

けれど、身近で頻発する「怒り」のコントロールは可能です。

 

憎いと思った相手からの出来事が、後々10数年後、いえもっと30年後には

逆に良い事に捉えられ、認識が変わってしまうことって本当にあります。

 

このように考えを変えていくと、結構簡単に自分を落ち着かせられるように

なりました。

あれ?怒りって簡単に消せるのか。

今まで怒って感情を波立たせて、よけい疲れていたのは何だったんだ?

ムダにエネルギーを消耗していたのか。あとで自己嫌悪に陥っていたし。

 

そう気づいて、ようやく怒ることが世の中にそんなに多くないと思うようになりました。理不尽なことを受けたら悲しくなりますが、怒りはわかず、飲み込めるように

なりました。悲しみも時間が癒やしてくれます。

 

相手の立場や状況にも想像を働かせるようになりました。

きっとこの人がこういう態度をとるのは、何か嫌なことがあったんだな、

と思いをはせると怒りが溶けてなくなっていきました。

その人が今、どういう状況なのかを想像することが

怒りのコントロールに役立ちました。

 

誰かにもし怒ると、私の方が自己嫌悪に陥ってしまうのが分かっているので

怒らなくなりました。怒りという感情が自分の中でどんどん少なくなっているので、

他の人がどうしてそんなに怒るのかもよく分からなくなってきました。

でも昔の自分を思い出すと分かります。

 

怒りはコントロールできるんです。

考え方をちょっと反対側からみるように変えるだけで。